厨房の換気方法は?こまめな清掃でキレイな店内を保とう
飲食店をオープンする際には、厨房機器や調理器具など必要になるものが数多くあります。厨房の換気設備もその一つで、建築基準法第28条3項において設置が定められています。
厨房の換気を適切に行なわないと、二酸化炭素濃度が上昇します。その結果、酸素不足による健康被害が発生する、湿気がこもって雑菌やカビが繁殖して不衛生になる、細菌やウイルスによる感染リスクが高まるなど、さまざまな危険性があるため、注意が必要です。
この記事では、飲食店の厨房で換気を行なう目的や換気方法などについて解説します。
飲食店の厨房に換気は必須
飲食店の厨房には、換気設備の設置が必須です。法律においても、建築基準法第28条3項で「調理に火を使用する設備を設けている場合には、法令で定める技術的基準にしたがって換気設備を設けなければならない」と定められています。
厨房に換気設備をつける際には3種類の換気計算を行ない、そのうち最も高い値を採用して換気設備を設置します。必要な換気計算については以下の記事をご確認ください。
関連記事:厨房の換気計算の必要性は?3つの計算方法を解説
なお、飲食店の厨房で換気を行なう目的は、以下のとおりです。
・二酸化炭素濃度の上昇を防ぐ
・湿気がこもるのを防ぐ
・細菌やウイルスが留まるのを防ぐ
◇二酸化炭素濃度の上昇を防ぐ
人間は呼吸の際に酸素を吸入して二酸化炭素を排出するため、人が多く集まる室内で長期間換気を行なわないと、二酸化炭素濃度が上昇して酸素不足になります。その結果、二酸化炭素中毒となり、頭痛やめまい、意識障害などが発生する場合があります。
近年の建物は機密性が高まっているため、換気にはより注意が必要です。適切に換気を行なえば、機密性の高い建物で飲食店を営業する場合でも、健康被害を未然に防げます。
◇湿気がこもってしまうのを防ぐ
空気には水分が含まれており、密閉空間では湿気がこもりやすくなります。特に湿度が高い梅雨や夏場に換気を怠ると、飲食店の厨房では衛生上の問題も出てきます。例えば、湿気がこもることで雑菌やカビが繁殖し、食中毒の危険性が高まることもあるでしょう。そのほか、お客様が不快に感じるデメリットもあります。
常に換気をしておけば、湿気がこもらず衛生的な空間を維持することが可能です。
◇細菌やウイルスが留まるのを防ぐ
密閉空間では、細菌やウイルスが無数に漂います。特に飲食店のような人の多く集まる密閉空間では、細菌やウイルスへの感染リスクが高まります。このような空間でも適切に換気を行なえば、細菌やウイルスを外へ追い出し、感染リスクを低減することが可能です。
厨房の換気方法
ここでは厨房の換気方法について解説します。
◇換気扇
換気扇などの機械換気には、以下3種類があります。
第一種機械換気:給気・排気を換気設備で行なう
第二種機械換気:換気設備で給気を行ない排気は自然に行なう
第三種機械換気:自然に給気を行ない排気は換気設備で行なう
飲食店では第一種機械換気が基本です。厨房には多くの場合、精度の高い換気扇が設置されており、通常、換気は換気扇でしっかり行なわれるよう設計されています。
厨房では調理の段階でガスを使う、食べ物のにおいが発生する、作った料理を客席でお客様が食べるなどの点から、適切な換気が必要です。厨房の換気を換気扇で適切に行なうと、厨房の局所的な換気ができ、客席へのにおい漏れを防ぐことが可能です。
◇窓を開ける
厚生労働省が公開している情報によると、窓を開けて行なう換気方法は以下のとおりです。
● 1時間に2回以上(30分に1回以上)、数分間窓を全開にする
● 複数の窓がある場合、2方向の壁の窓を開放すること(窓が1つの場合はドアを開ける)
このような方法を採ることで、空気の流れが生まれて効率良く換気できます。しかし、窓を開けて行なう換気では、ホコリや虫、排気ガスなどが店内に侵入する、においや騒音が近隣に漏れるといったことが懸念されます。
厨房の換気を怠るとどうなる?
厨房の換気を適切に行なわないと、油汚れがこびりつき、換気能力の低下、カビや雑菌の繁殖などの原因となり、衛生面で問題が生じます。
また、厨房の換気を怠ると、ダクト内に油やホコリが蓄積され、それが合わさって可燃物になり、火災が起こる可能性もあります。そのほか、ダクト内にホコリが蓄積すると、エアコンなどの空調システムのパフォーマンスが低下し、冷暖房のコストが上がるなどの問題も生じます。
こうした点から、厨房の換気設備は日々こまめな清掃が必要です。ダクトなど、自分で清掃しきれない部分は専門業者に依頼することもおすすめです。
店内の空気をきれいにクリーンエア・スカンジナビア
飲食店で店内の空気をきれいに保つには、厨房の換気をしっかり行なうことが肝心です。厨房の換気には、あらかじめ設置された換気扇を使用する、窓を開けるといった方法があります。しかし、さまざまな事情によりこれらの方法が採れない、これらの方法で十分な換気ができない場合もあるでしょう。
そうしたときには導入が簡単にでき、性能の高いクリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機がおすすめです。
QleanAir FS 30は、最大で1時間に960㎥のパワフルな処理風量を持ちながら、最大音量は45デシベルと静かでコンパクト、簡単に設置場所を変更できる空気清浄機(エアクリーナー)です。多層フィルターを通過する空気の流れを監視し、長い時間効率的に空気をきれいにします。ISOに準拠したフィルターでウイルスや各種粉塵を99.995%以上捕集が可能です。
● 機体の前面3箇所の側面に吸気口を設け、粉塵を捕集。吸気口を扉で保護し、稼働音を抑制
● HEPA 14フィルターにより、ウイルスや細菌を含む粉塵や汚染物質を空気から効果的に捕集し除去。捕集が難しい微粒子を効率良く濾過
● 浄化した空気は機体の上部から室内に再循環。排気口に設けた複数のフィンは、1枚ごとに方向の調整が可能
QleanAir FS 30は、0.1~0.2μmの細かな粉塵をほぼ100%捕集します。機械換気の代わりとして導入しやすく空気浄化能力も高いQleanAir FS 30の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
本製品の詳細は以下のページでご確認ください。
QleanAir FS 30
また、油・煙の多い飲食店で厨房の換気問題を解決するなら、クリーンエア・スカンジナビアの厨房用電気集塵機(ESP)がおすすめです。
QleanAir ESPシリーズは、イオナイザーと集塵プレートで構成された電気集塵機に厨房の汚れた空気を通すことで、油や煙の粒子を除去し、きれいな空気として排出する電気集塵機です。油・煙の発生量や濃度に合わせてユニットを組み合わせて設置することが可能で、油・煙の捕集だけでなくにおい対策にも効果的です。
QleanAir ESPシリーズは油・煙の粒子を最大99%除去し、ダクト内のグリス蓄積を大幅に削減します。また、消費電力は60Wを超えない省エネルギーで、IP65レーティングを取得しており屋外にも設置可能です。定期的な清掃・メンテナンスはメーカーで対応するため、導入後も手間がかかりません。
本製品の詳細は以下のページでご確認ください。
QleanAir ESPシリーズ
まとめ
飲食店の厨房では、二酸化炭素濃度の上昇による酸素不足を防ぐ、湿気がこもることによる雑菌やカビの繁殖を防ぐ、細菌やウイルスが留まることによる感染リスクを下げるなどの目的で換気を行なっています。また、建築基準法第28条3項においても、法令で定める技術基準にしたがい換気設備を設けることが定められています。
厨房の換気方法には換気扇などを用いる機械換気と、窓を開けて行なう換気があります。機械換気に関しては、飲食店では給気・排気を換気設備で行なう第一種機械換気が基本です。厨房には精度の高い換気扇が設置されているケースが多いため、これを利用します。
窓を開けて行なう換気に関しては、1時間に2回以上、数分間窓を全開にする、複数の窓がある場合には2方向の窓を開放するといった方法を採り、空気の流れを発生させることで効率的に換気できます。
ただし、窓を開ける換気ではホコリや虫、排気ガスなどが店内に侵入する、においや騒音が近隣に漏れるといった状況が懸念されるため、できるだけ機械換気を使用するのがおすすめです。
適切な機械換気の導入が難しい場合には、簡単に導入できにおいやガスを捕集できるガスフィルターも装着可能なクリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機、QleanAir FS 30や、油・煙の粒子を最大99%除去できるクリーンエア・スカンジナビアの厨房用電気集塵機、QleanAir ESPシリーズの導入がおすすめです。ぜひこの機会にQleanAir FS 30やQleanAir ESPシリーズをご検討ください。
QleanAir FS 30
QleanAir ESPシリーズ
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