家庭用・業務用空気清浄機の選び方を8つのポイントで解説

2024.8.21 空気環境

家庭用・業務用空気清浄機の選び方を8つのポイントで解説

昨今の情勢から屋内で過ごす時間が飛躍的に増え、家庭やオフィスなどの空気環境の改善が叫ばれています。

そんな中でやはり一番に注目を集めているのが空気清浄機。家庭用、業務用ともに部屋の空気をキレイにするだけでなく、PM2.5や花粉、ウイルスといった有害物質を軽減、除去を謳っているモデルもたくさんあります。

しかし、一口に空気清浄機といっても単体モデルや加湿機能付き、脱臭機やイオン発生機など種類も多く、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。今回はそんな空気清浄機の選び方を余すところなくご紹介し、注目すべきポイントを分かりやすく解説。是非ともこの記事を読んで自分にピッタリの空気清浄機を見つけてください。

① 空間の広さに合った機種を選ぶ

空気清浄機は、適用畳数によって出力が変わってきます。

もちろん出力が大きい方が価格も高くなりますが、その分吸排気の力が強くなるため、同じ畳数の部屋であってもより素早く集塵し、空気をキレイにすることができます。空気清浄機は「大は小を兼ねる」家電であると言えます。

また、家庭用の空気清浄機だと大きいものでも38畳前後が限界とされており、それ以上大きなオフィスや病院の待合室、ホテルの大広間などの空気清浄を目的とするのであれば業務用の空気清浄機を選ぶ必要があります。

② 設置方法を検討する

空気清浄機というと床置きのイメージが強い方が多いかと思いますが、他にも様々な設置方法があります。

天井埋込みタイプ

天井に埋め込んで使用するタイプの空気清浄機です。

場所を取らずに大規模な空気清浄が行えるという点が利点です。おおよそ20-30畳程度用の製品が多く、スペースを気にせず設置をすることができます。反面メンテナンス性が悪く、本体自体が高い場所にあるので脚立などの利用が前提になります。

また、奥まで清掃を行いたい場合は業者を呼ばなければいけないため、維持費用が高くなる点には気をつけましょう。

天井吊り下げタイプ

飲食店やスーパーの食肉コーナー、工場などといった大規模な空気清浄を必要とする場所で主に導入されているタイプで、原則業務用のものが主になります。

食品加工場での紫外線殺菌できるモデルや、廃油ドレンを搭載してオイルミスト、塗装ミストなどに対応できる大型モデルなど、工業用の空気の汚れを想定されているため、出力が高い点が特徴です。

しかし業務用ということもあり、本体価格、設置費用ともに高額になる点と、ダクトも含めての設置は大掛かりな作業になるため個人の家への設置は現実的でない点、メンテナンスや維持にも費用がかかる点を考えると、コスト検討が必要でしょう。

床置きタイプ

空気清浄機の中でも最もポピュラーなタイプで、家庭用、業務用ともに豊富なラインナップから選択することができます。床に置いてコンセントから電源を取って運転するため簡単に扱うことができ、メンテナンス性にも優れています。

価格帯も幅広く、自由度が高いタイプということが言えるでしょう。

③ メンテナンス方法で選ぶ

空気清浄機は一度購入すると長期間使用する家電であり、メンテナンス性の高さは重要です。分解掃除が楽にできるか、外して水洗いできるパーツは多いか、フィルターの耐用年数は長いかなどを事前に確認しておくと良いでしょう。

ただし、集塵フィルターの寿命は多くのメーカーが日本電機工業会規格(JEM1467)に則って「1日にタバコの煙5本相当の粉じんを吸った場合、集じん能力が初期の50%になるまでの時間」を目安としています。ペットや喫煙者が多い場合だと寿命は著しく短くなってしまうため、ニオイが取れなくなってきたら交換を検討しましょう。

また、業務用の大型空気清浄機は基本的に個人でメンテナンスは行えるようになっておらず、メーカーのサービスが来て対応をします。特殊な工具などを使用しないとそもそも開けられなくなっているなどもままあるため、業務用の空気清浄機を利用している人は必ずメーカーサービスにメンテナンスを依頼しましょう。

④ 値段で選ぶ

もちろん購入費用やランニングコストも重要になります。

家庭用の空気清浄機であれば本体は数千円~10万円前後のものが多く、空気清浄単体モデルか加湿や除湿が行えるモデルか、それ以外の脱臭やイオン発生などによる機能の有無などで価格が変わります。

業務用モデルの本体はおよそ5万円~100万円前後のものまで多岐にわたり、導入する場所の状況や出力などを取り付け業者やメーカーなどと相談しながら決定していくことになります。

フィルター交換等含めたランニングコストにも留意する必要があります。また、どれくらいの期間で交換しなければいけないのかなども予め確認しておくと良いでしょう。ただし、前述の通りフィルターの耐用寿命はあくまでも目安です。汚れを目視確認し、メンテナンスをしても改善されないようになったらすぐに交換するようにしましょう。

⑤空気清浄機の基本機能で選ぶ

空気清浄機と一口で言っても、実は多彩な種類があります。こちらではそれぞれご紹介します。

空気清浄機

空気清浄機能のみの単体モデルです。他の機能が無い分、兼用のものより本体が小さいため取り回ししやすいのが特徴。空気中のホコリや花粉、ニオイや微粒子などの有害物質を除去することに特化しています。

加湿空気清浄機

空気清浄機の機能に加えて加湿機能が付いており、一台で二役の活躍をします。

タンク容量が大きければ長時間の加湿を行うことができますが、反面タンクが重くなるため設置の際は怪我などに十分気をつけるようにしましょう。ただし、加湿方式はほぼ全てが気化式になるため、加湿の能力はメインではないという点は押さえておいたほうが良いポイントです。

また、カビが発生するリスクや加湿された空気が空気清浄機によって吸気されてしまうというデメリットもあるため、購入前に検討が必要です。

除加湿空気清浄機

上記の加湿機能に加え、さらに除湿機能を追加した製品です。

一台で三役こなすことが可能ではありますが、それに伴い本体もかなり大型化するため、ある程度の大きさを設置できるスペースがあることが前提になります。加湿器・除湿機・空気清浄機を別々に置くよりはもちろん省スペースにはなるものの、通年除湿や加湿を行う必要があるかなども考えながら導入を検討するようにしましょう。また、価格も10万円前後とかなり高価になります。

加湿空気清浄機と同様に、カビが発生するリスクがあります。各機能の性能が専用機よりは劣ってしまうというデメリットを理解した上で購入を検討する必要があります。

⑤ フィルターの性能で選ぶ

空気清浄機は、大多数がフィルターを使用した集じん方式を採用しています。大まかなホコリや汚れをキャッチするプレフィルター、より細かな粒子をキャッチする集塵フィルター、ニオイのもとになる分子をキャッチしやすい脱臭フィルターの三層構造のものが多くなっています。

プレフィルターは水洗いできたり自動清掃機能が付いていたりと頑丈なのに対し、集じんフィルターは原則水洗いが出来ない点は注意してください。脱臭フィルターは製品やメーカーによりますが、型崩れしやすいため扱いには気を付けなければなりません。このうち集じんフィルターは主にHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターというものが採用されています。

他にもHEPAフィルターに比べて経年劣化を防いだTAFUフィルターやHEPAフィルターよりも集じん能力に優れているULPAフィルターなどもあります。また、フィルターそれぞれの寿命も半年~10年とどのメーカーもまちまちになっているため、購入前にフィルターの寿命を確認しておくと予定外の出費になりづらくなるでしょう。

空気清浄機のフィルターは適切なメンテナンスを行わないとカビなどが繁殖してしまい、空気清浄どころか全くの逆効果になってしまうこともあるため、説明書に記載されているメンテナンスを周期ごとに実施するようにしましょう。

クリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機はISO規格(29463-1)における「ISO 45H」をはじめとしたISO規格のグレードのフィルターを搭載しており、MPPSと呼ばれる最も捕集が困難な粒子捕集効率が99.995%となっています。さらに、専門スタッフによる定期メンテナンスも費用に含まれており、安心です。

⑧必要な付加機能で選ぶ

こちらでは主な付加機能について解説しています。

除菌機能

除菌機能は、空気中のウイルスなどを除去する機能です。人間にとって有害な物質をシャットアウトしてくれるため、外出が多い人などにはとくに嬉しい機能と言えるでしょう。

送風機能

空気清浄を行った風を勢いよく放射し、扇風機代わりに使用することができます。夏の厚さなどをしのぐ有用な機能であるとともに洗濯物に当てて風通しを良くし、生乾きのニオイや乾きムラを軽減する効果が期待できます。

PM2.5対応

大気汚染のニュースで何かと話題に上がるPM2.5ですが、これは粒子の大きさが2.5μm以下のごくごく小さな粒子を指します。人間が多量に吸い込むと喉の痛みや呼吸器系の疾患の原因になってしまうと言われており、現代の公害と言われることも。こういった微細な粒子もキャッチして無害化できる機能も便利です。

フィルター除去・抑制

フィルターによって除去、抑制できる有害物質の種類を指します。通常だとホコリや花粉・カビ・ダニ・タバコの煙などをフィルターがキャッチし、分解を行います。

タイマー機能

オンタイマーとオフタイマーがあり、決まった時間に電源のオンオフを行います。寝ている際の寝室以外の空気清浄機をストップさせ、朝自動で電源を入れるといった使い方が可能で、電気代の節約につながります。

スマホ連携

スマホのアプリと連携し、空気清浄機を利用して室内の空気の汚れ度合いや湿度や温度といった情報を知ることができます。帰宅前にターボ運転を行って一気に集じんし、帰宅時にしっかりキレイにしておくなどの使い方が可能です。

スマートスピーカー

声で運転動作を制御することができます。一時的に強運転を行いたい、赤ちゃんを寝かしつけるときだけ静音運転を行いたいなどの臨機応変な使用を行いたい人にとくに好適です。

就寝モード

本体のランプなどを落とし、就寝しやすい環境を作ります。また、静音モードよりも静かな運転を行う機種もあり、睡眠を妨げづらいのがポイントです。

業務用の空気清浄機ならクリーンエア・スカンジナビアがおすすめ

ここまで空気清浄機の選び方をご紹介しました。

近年生活様式の変化を余儀なくされているコロナウイルスに対する対策ができる空気清浄機ですが、WHO、CDC、厚生労働省はHEPAフィルター付きの空気清浄機を推奨しています。

クリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機はISO 45Hという分類のHEPAフィルターを利用しており、「空気中の活性ウイルス捕集に関する研究報告」にて10分以内に活性ウイルスを捕集できることが証明されています※。

また、クリーンエア・スカンジナビアの製品は導入して終わりではなく、その後の換気回数のコンサル、導入効果可視化提案も実施しているため、導入後もユーザーに寄り添った関係を維持。その結果、日本でも大学病院や大手企業のオフィスで導入されています。

皆さんもこれを機にクリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機の導入を検討してみてはいかがでしょうか?

■監修者情報

名前;たろっさ
プロフィール:
家電ライター
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの家電ライター。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテストなどで表彰された経験も。家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通。家電で分からないことはなく、現在は家電ライターの業務を通して「すべての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力。