空気環境について

2021年06月29日

陽圧とは? 工場や医療現場で活用されている陽圧室について解説

「陽圧」という言葉にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、私たちの生活と密接にかかわる場面で活用されています。

食品工場をはじめとした高い衛生管理が求められる施設や、抵抗力が弱い患者さんの命を守るため医療機関に欠かせない「陽圧室」。その仕組みやメリット、空気清浄の重要性などについて基本から解説します。

「陽圧」とは

まずは、「陽圧」と「陽圧化」の意味について理解していきましょう。

・陽圧とは
陽圧とは「外よりも気圧が高い状態」のこと。室内を陽圧状態に保つには、室外への排気量よりも室内への空気供給量を多くする(空気の供給量 > 空気の排気量)必要があります。
・「陽圧化」とは
空気には、気圧が高い方から低い方へ流れる特性があります。この特性を利用し、室内の気圧を外気よりも高くすることで、清浄な空気を保つ仕組みが「陽圧化」。まるで気圧によって見えないバリアを張るように、外気が入り込みにくい環境を作るのです。

また、特殊なフィルターを通過させた清浄な空気を室内に供給し続けて陽圧化すると、もともと室内に存在していたホコリやウイルスを含む空気は、清浄な空気に押し出される形で室外へ移動します。

気圧が高い室内には外気が入り込みにくく、室内も清浄な空気で満たされるため、クリーンルーム(防塵室)や、病院の手術室・ICUなどで「陽圧化」が活用されています。
工場における陽圧化

食品や電子機器、化粧品、医薬品などの製造工場をはじめ、高い衛生管理が求められる施設で陽圧化が取り入れられています。

なお、陽圧化にあたっては空気の供給量と排気量のバランスを調整するほかに、該当の部屋を気密構造にする、最適な性能のフィルターを設置する、屋外からの出入りには前室を設けるなどの対策も必要です。

病院における陽圧化

病院の手術室やICUなどで必要となる、外部からの空気を一切遮断して、浄化した空気のみを室内に導入する手法。ここに陽圧化が用いられます。陽圧化された病室は「クリーンルーム」または「無菌病室」とも呼ばれ、周囲の汚染から守る必要がある抵抗力の弱い患者さんのために活用されるのです。

医療機関のなかには、「陽圧」と「陰圧」の仕組みを活用し、抵抗力の弱い患者さんと、ウイルスに感染した患者さんの同時受け入れを可能にしている施設もあります。
「陰圧」についてはこちらをご覧ください>>

空気清浄機も上手に活用を

室内の空気を清浄に保つためには、空気の圧への配慮に加えて空気清浄機の上手な活用も大切です。

・空気清浄機を活用するメリット
空気清浄機は、その性能次第で室内の悪臭やホコリの除去にとどまらず、ウイルスや大気汚染物質などの超微粒子にも対応します。室内の陽圧化で汚染を防ぎながら、高性能な空気清浄機でより積極的な空気の浄化が可能です。
・高性能フィルターを備えるクリーンエアの空気清浄機
クリーンエアの空気清浄機は、花粉やPM2.5より微細なタバコの有害物質やウイルスなどの超微粒子も捕集する「HEPA14フィルター」を搭載しています。日本のJIS規格よりも細かな粒子を捕集可能とする、欧州規格EN1822のH14グレードをクリア。

医療機関向けには、以下のモデルをご用意しています。

【QleanAir FS 70 HEPA】
【QleanAir FS 30 HEPA】
医療現場でも活躍する「QleanAir FS 70 HEPA」

クリーンエアの空気清浄機「QleanAir FS 70 HEPA」は、室内空間の快適さと効果的な空気の浄化・循環を両立する空気清浄機です。

欧州規格に対応した「HEPA14フィルター」を備え、手術室や病棟などデリケートな環境下でも効果的に超微粒子の除去を行います。MPPSと呼ばれる直径0.1~0.2㎛の粉塵に対し99.995%以上の捕集が可能で、それよりも大きいまたは小さい粒子に対しては、より高い濾過効率を発揮します。

HEPAフィルター付き空気清浄機の導入費用は、国による新型コロナウイルス感染症に伴う医療機関向けの支援を受けられる場合があります。詳細については、各都道府県や自治体にご相談ください。

・クリーンエア・スカンジナビアのクリーンルーム『QleanSpace(クリーンスペース)』とは
スウェーデンのクリーンエア・スカンジナビア本社では、室内で浮遊粒子量や圧力、温度、湿度を常時監視し、適正な状態を保てるようサポートするターンキークリーンルーム『QleanSpace』をご提供しています。

日本国内でご提供しているクリーンエアの空気清浄機にも、『QleanSpace』のソリューション展開で培ったノウハウが活かされています。
まとめ

陽圧とは「外よりも気圧が高い状態」のことで、工場や病院においても、清浄な空気を保つために陽圧化が取り入れられています。さらに、陽圧化された部屋に加え、空気清浄機を取り入れることによってより効果的に空気を浄化することが可能です。

クリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機は、超微粒子も捕集する「HEPA14フィルター」を搭載しており、国による新型コロナウイルス感染症に伴う医療機関向けの支援を受けられる場合があります。

製品の製造や医療現場においてより高い衛生管理が求められる時代、空気清浄に対する意識は高まり続けています。誰にとっても居心地のよい空間を維持するため、気圧や空気の流れに意識を向けてみてください。

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