「三次喫煙のリスクとは?残留受動喫煙による影響と対策を解説」分煙対策(喫煙ブース)・空気清浄ガイド

分煙対策(喫煙ブース)・空気清浄ガイド
2025.1.20 喫煙問題

三次喫煙のリスクとは?残留受動喫煙による影響と対策を解説

禁煙・分煙への意識が高まる昨今、「三次喫煙」による健康被害への懸念が高まっています。三次喫煙とは、たばこの煙に含まれる有害物質が空気中で化学反応を起こし、人体に悪影響をもたらすことです。

望まない受動喫煙や三次喫煙を防ぐには、非喫煙者がたばこの煙にさらされる機会を極力減らすべく、環境を整備することが重要です。

そこで本記事では、三次喫煙の概要や二次喫煙との違い、たばこの煙の悪影響が持続する時間、三次喫煙を防ぐ方法などについて、詳しく解説します。

また、三次喫煙対策に役立つ喫煙ブース(分煙キャビン)も紹介するので、社員の健康増進や働きやすい環境作りのために、ぜひ参考にしてください。

三次喫煙とは?

三次喫煙とは、喫煙によって物や空間に残留した化学物質を吸入することを指し、「残留受動喫煙」「サードハンド・スモーク(third-hand smoke)」とも呼ばれます。

たばこの火を消したあとも、喫煙者や受動喫煙者の毛髪や衣服、部屋の壁紙やカーテンなどには、有害物質が付着したまま残ります。物や空間に染みつくたばこのにおいをイメージすると、理解しやすいかもしれません。

こういった有害物質が空気に触れて化学反応を起こし、それが人体に取り込まれると、肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)などの重篤な疾患の原因になる可能性があります。

三次喫煙を含む受動喫煙との関連が「確実」と判定された上記の4疾患について、超過死亡数を推定した結果によると、日本では年間約1万5,000人が受動喫煙で死亡しており、その健康への影響は非常に深刻といえます。

参考:三次喫煙(サードハンド・スモーク)|e-ヘルスネット(厚生労働省)

◇二次喫煙との違い

たばこから出る煙は、おもに以下の3種類に分類できます。

● 喫煙者がたばこから吸い込む「主流煙」
● 喫煙者が吐き出す「呼出煙」
● たばこの先端から出る「副流煙」

二次喫煙とは、喫煙者が吐き出した煙(呼出煙)や、たばこの先端から出る煙(副流煙)によって、健康被害を受けることを指します。二次喫煙は、「受動喫煙」という名称で、広く認知されています。

なお、たばこの煙を直接吸うことで起こる二次喫煙よりも、三次喫煙のほうが健康へのリスクが高いことが報告されています。これは、たばこの残留物が空気中の物質に反応して化学反応を起こすことで、発がん性物質へと変化するおそれがあるからです。

三次喫煙の影響はどのくらいの時間続く?



喫煙者が吐き出す呼気の悪影響がなくなるには、30分~45分もの時間がかかるといわれています。

近年、室内全面禁煙は世界的なスタンダードになりつつありますが、特に分煙への意識が高い自治体や企業では、喫煙後45分以上経過するまで、施設への立ち入りが禁止されるケースもあります。

なお、一般的な空気清浄機では、三次喫煙の対策は難しいです。たばこの煙は、粒子成分とガス状成分に大別されますが、空気清浄機では粒子成分の除去しかできず、有害物質を大量に含むガス状成分はフィルターを通過してしまうからです。

さらに、換気をする、消臭剤・除菌剤を撒くといった対策も、たばこのにおいの除去には一部有効ですが、三次喫煙の原因物質であるたばこの残留物を取り除く効果はありません。

三次喫煙による影響

前述のとおり、たばこに含まれる有害物質は、喫煙者の毛髪や衣類、部屋の壁紙、カーテン、ソファなど、あらゆるものに付着し、長く残留します。

そして、たばこ残留物はオゾンや亜硝酸といった空気中の化学物質に反応して揮発し、有害物質と化して、汚染源になる可能性があります。

たばこを吸う人が出入りする空間では、周囲の方に健康被害がおよぶ可能性が否定できません。これは、オフィスや事業所はもちろん、家庭も例外ではありません。特に、一日の大半を部屋で過ごす乳幼児などは、三次喫煙による悪影響を受けやすいため、注意が必要です。

「自宅ではベランダでたばこを吸えば問題ないのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、たばこ粒子はサッシの隙間などから容易に室内に入り込みます。また、換気扇の下でたばこを吸う喫煙者がいる家庭の子どもからは、喫煙者がいない家庭の子どもと比べて、3倍以上のニコチンが検出されたという調査結果も存在します。

このように、三次喫煙がもたらす悪影響を避けるのは、非常に難しいです。だからこそ、喫煙者が分煙への意識を高めることが必要不可欠です。

三次喫煙を防ぐには



三次喫煙を防ぐには、喫煙者が主体となって、周囲への悪影響を最小限に抑える努力をすることが重要です。具体的には、以下のような対策が有効とされています。

● 非喫煙者が利用する空間では喫煙しない
● 喫煙後はシャワーを浴びて、有害物質を洗い流す
● 喫煙後は衣服を着替える

しかし、こういった対策を日々の生活のなかで徹底するのは、難しいケースが多いでしょう。

すでに述べたとおり、呼気中の有害物質の悪影響がなくなるまでには、ある程度の時間が必要です。つまり、喫煙後は有害物質の毒性がなくなるまで時間をおかない限り、周囲の方に有害物質を吸わせることになるのです。

三次喫煙を防ぐには、非喫煙者がたばこの煙にさらされる機会を極力減らすべく、環境を整備することが重要です。オフィスや事業所での三次喫煙への対策として、喫煙ブースを設置するのも一つの手段です。

オフィスや事業所での三次喫煙対策をするなら、クリーンエア・スカンジナビア



クリーンエア・スカンジナビアでは、二次喫煙・三次喫煙を予防し、快適な空気環境を実現する喫煙ブース(分煙キャビン)を提供しています。

クリーンエア・スカンジナビアの分煙キャビンなら、独自に開発したフィルターによって、捕集が困難とされるたばこ粒子やガス状成分をほぼ100%捕集できます。また、屋内で100V電源があればどこにでも設置可能で、大規模な設置工事も不要です。

さらに、厚生労働省が定める以下の技術的基準にも対応しているため、安心してご利用いただけます。

● 総揮発性有機化合物の除去率が95%以上であること
● 当該装置によって浄化され、室外に排気される空気における浮遊粉じんの量が0.015mg/m3以下であること
● 出入口において、室外から室内に流入する空気の気流が0.2m毎秒以上であること

分煙キャビンの導入後は、専門のサービス・スタッフが定期的に訪問し、フィルターの点検・交換などの保守対応を行なうため、メンテナンスの手間もほとんどかかりません。高品質できめ細やかなサービスによって、常に快適な空気環境をお届けします。

クリーンエア・スカンジナビアの分煙機(喫煙ブース)

まとめ

二次喫煙(受動喫煙)以上に健康への悪影響が大きいとされる三次喫煙を予防するには、分煙を徹底することが重要です。喫煙者と非喫煙者、双方が快適に過ごせる環境を提供するためにも、効果的な分煙対策を行いましょう。

また、喫煙ブースは設置場所を選ばないうえ、喫煙室を設けるよりはそれほどコストもかからないため、ぜひ一度ご検討ください。