「2人用の喫煙ブースのメリットは?喫煙室の種類や設置するための条件も解説」分煙対策(喫煙ブース)・空気清浄ガイド

分煙対策(喫煙ブース)・空気清浄ガイド
2025.2.12 喫煙問題

2人用の喫煙ブースのメリットは?喫煙室の種類や設置するための条件も解説

近年、日本では全国的に分煙化が進んでいます。特に「喫煙ブース」は比較的コンパクトで設置しやすいため、ホテルをはじめとする多くの施設や店舗が取り入れています。

また、喫煙者が集まりやすい環境では、2人用の喫煙ブースを設置しているケースも少なくありません。2人用の喫煙ブースは省スペースで設置でき、喫煙者と非喫煙者の共存を生み出せるなどのメリットがあります。

本記事では、喫煙ブースの基礎知識と喫煙室の種類を踏まえつつ、2人用の喫煙ブースの概要やメリット、喫煙所を設置するための条件について解説します。また、おすすめの喫煙ブースも紹介するので、ホテル関係者の方は参考にしてください。

喫煙ブースとは?

喫煙ブースとは、その名のごとく喫煙ができる設置型ブースのことです。いわゆる喫煙室の一種ですが、喫煙室は部屋単位の広いスペースが求められるのに対し、喫煙ブースは部屋の一画を使って省スペースで設置できるので、コストや工期を抑えられます。

喫煙ブースはダクトに接続してたばこの煙を屋外へ排出する「屋外排気型」と、たばこの煙を浄化して空気を循環させる「屋内排気型」の2種類に分けられます。

屋外排気型は、ガイドラインに準拠した分煙化ができ、メンテナンスのコストや手間がかかりにくいことがメリットです。一方、ダクト工事によるコストや工期がかかりやすい、建物の構造によっては設置が難しいというデメリットもあります。

屋内排気型は、ダクト工事が不要なので初期導入コストを抑えられ、限られたスペースでも短期間で設置しやすいことがメリットです。

しかし、フィルター交換や定期的なメンテナンスが欠かせない、製品によってはクリーンな空気環境を保ちにくいというデメリットもあります。

喫煙室の種類



喫煙ブースは場所によって「屋外」と「屋内」の2種類に分かれますが、そのうち屋内喫煙室は改正健康増進法により以下の4種類に分類されます。

● 喫煙専用室
● 加熱式たばこ専用喫煙室
● 喫煙目的室
● 喫煙可能室

なお、これらの分類は厚生労働省のガイドラインによって規定されたものです。以下で、種類別の特徴や注意点を解説します。

◇喫煙専用室

喫煙専用室は、たばこの煙が外に出ないための技術的な条件をクリアした喫煙専用の部屋のことで、「第二種施設(※)」の内部に設置可能です。

(※)学校・医療施設・児童福祉施設・行政機関の庁舎などを除く施設(ホテル・飲食店・オフィスなど)

「たばこを吸うこと」が目的なので、飲食・休憩・会議といった用途では利用できません。一方、たばこの種類は問わないため、紙巻たばこのみならず加熱式たばこや葉巻を吸うことも可能です。

◇指定たばこ専用喫煙室

加熱式たばこのみ喫煙できる部屋のことです。紙巻たばこや葉巻など、加熱式たばこ以外のたばこはすべて対象外となります。

喫煙専用室と異なり飲食も認められているため、カフェなどの店内に設けられているケースがよく見受けられます。

◇喫煙目的室

喫煙スペースの提供をおもな目的とする、施設の内部に設置できる喫煙場所を指し、以下のような条件を満たす施設が対象となります。

● たばこ事業法の製造たばこ小売販売業の許可を得て、たばこの対面販売を行なっている
● 主食(米飯類・パン類など)以外の飲食を提供している

これらの条件が当てはまる施設は、現状「たばこ販売店」と「シガーバー(スナック)」の2つです。施設のおもな目的が「喫煙スペースの提供」であり、シガーバーとしての要件をクリアしているなら、ダーツバーやゴルフバーも対象になります。

また、喫煙目的室は屋内の一部だけではなく、施設の全部に対しても設置可能です。

◇喫煙可能室

喫煙可能室は、経営規模が小さい飲食店「既存特定飲食提供施設」に設置できる、喫煙および飲食が認められた場所のことです。既存特定飲食提供施設とは、以下の3つの条件が当てはまる施設を指します。

● 2020年4月1日時点で現に営業している飲食店である
● 資本金が5,000万円以下
● 客席面積が100㎡以下

これらの条件に該当する飲食店は、喫煙室の有無が事業に大きな影響を与えかねないため、経過措置として喫煙可能室の設置が認められています。ただし、あくまで経過措置なので、今後に備えて喫煙専用室または加熱式たばこ専用喫煙室の設置も検討しなければなりません。

なお、喫煙可能室も施設の全部に対して設置できます。

2人用の喫煙ブースとは?

お店やオフィスの規模によって異なりますが、一般的によく見られるのは1人用のものです。一方、場所や状況によっては、2人用の喫煙ブースを設置する必要があります。

1人用と比べて横幅がやや広がりますが、幅広いスペースを必要しないため、施設の空きスペースを利用して設置できます。

2人用の喫煙ブースを設置するメリット



2人用の喫煙ブースを設置する最大のメリットは、喫煙者と非喫煙者の共存を生み出せることです。

屋外喫煙所や屋内喫煙室の場合、喫煙者がたばこを吸っている間、非喫煙者はほかの場所で待つことになります。その結果、喫煙者だけがたばこ休憩を取る不平等さや、コミュニケーションのすれ違いが生じてしまう可能性があるでしょう。

一方、喫煙ブースは屋内のちょっとした空きスペースに設置できるため、喫煙者と非喫煙者が同じ空間で一緒に休憩したり、片方が喫煙しながらコミュニケーションをとったりすることも可能です。分煙状態は成立させながらも、より良い共存関係を築けるでしょう。

2人用の喫煙ブースなら、大人数の喫煙ブースと異なりプライベートな空間なため、プライバシーが保たれる点がメリットです。

喫煙所を設置するための条件

喫煙所を設置するには、改正健康増進法により、以下の技術的基準を満たす必要があります。

1. 喫煙所入口の外部から内部への気流が上中下の測定点において毎秒0.2m以上
2. 壁や天井などでの区画分けにより、たばこの煙が喫煙所の外部に漏れていない
3. たばこの煙が屋外に排気されている

なお、喫煙ブースは屋外排気型が基本とされていますが、法律の経過措置により、建物の建築時期に応じて、一部の施設では屋内排気が許可されています。

さらに、施設の出入口および喫煙所の出入口に、以下のような標識を掲示することも義務付けられています。

● 20歳未満は立入禁止
● 喫煙可能な場所であること、20歳未満は立入禁止であることを示す標識を掲示
● 3ヵ月毎の計測と性能評価に基づき、レポートを作成

2人用の喫煙ブースを設置するならクリーンエア・スカンジナビア

クリーンエア・スカンジナビアでは、ホテルや飲食店に設置できる喫煙ブース「分煙キャビン」を提供しています。

屋内で100V電源を確保できれば、どこにでも設置できるため、新たに部屋を用意する必要はありません。2人用から8人用まで製品のバリエーションも豊富なので、空きスペースやニーズに応じて選択できます。

また、有害なたばこ粒子をほぼ100%キャッチする高性能フィルターを搭載しているため、たばこの煙やニオイを完全に除去できることも強みです。設置後は当社の専門スタッフが定期メンテナンスを行なうので、常に最高の空気環境を維持できます。

さらに、導入後の計測や、計測結果のレポート作成などの法定対応も代行可能ですので、分煙対策にお困りの企業担当者の方は、ぜひクリーンエア・スカンジナビアにご相談ください。

まとめ

2人用喫煙ブースは、省スペースで設置できるため、空きスペースを利用した設置が可能です。

また、2人用喫煙ブースなら、喫煙者同士だけでなく喫煙者と非喫煙者のコミュニケーションを促進できるようになり、社内交流の活性化やビジネスの効率化も期待できます。

クリーンエア・スカンジナビアの分煙キャビンは設置場所の柔軟性が高いうえ、浄化能力にも優れているため、ぜひご検討ください。