たばこの煙に空気清浄機は効果がない?理由や有効な対策を紹介!

2020年4月に改正健康増進法が全面施行されたことにともない、たばこの煙対策として、空気清浄機の導入を検討している企業担当者の方もいるでしょう。一方で「空気清浄機ではたばこの煙対策はできない」「健康被害の予防には不十分である」といった声も聞かれます。
本記事では、空気清浄機を導入することで得られる効果や、たばこの煙による健康被害の予防はできないとされる理由、有効な対策などについて詳しく解説します。また、空気清浄機と併用することでオフィスや店舗の分煙化を促進できる、喫煙ブースについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
空気清浄機の効果とは?
空気清浄機とは、その名のとおり、空気中に存在する花粉やほこり、ハウスダスト、におい成分などを除去して、空気をきれいにする機械です。室内の空気を吸い込み、フィルターに通してこれらを取り除くことで、空気を清浄にします。
機能・効果は機種によって異なりますが、近年ではウイルスを捕集可能な空気清浄機も開発されており、普及率は徐々に高まっています。
「アレルギーに悩む従業員のために空気環境を整備したい」「室内に残るたばこのにおいを軽減したい」といったニーズを抱える事業所などでは、検討するとよいでしょう。
たばこの煙対策として、空気清浄機が不十分な理由
前章で述べたとおり、空気清浄機を上手に利用すれば、室内に残るたばこのにおいをある程度軽減できます。しかし、空気清浄機の導入だけでは、分煙対策としては不十分です。
以下で、「空気清浄機でたばこの煙対策はできない」と言われる理由について解説します。
◇空気清浄機では除去できない、たばこに含まれる有害物質
たばこの煙には、200種類を超える有害な化学物質が含まれています。また、そのうちの約70種類は発がん性物質を含むとされており、たばこの煙による健康被害はあとを絶ちません。
たばこの煙は、おもに「ガス相(気体)」と「粒子相(細かい粒子)」で構成されます。国立保健医療科学院の研究によると、主流煙成分量の 95.5%がガス相、3.52%が粒子相、0.28%がニコチンであるとされています。
参考:たばこの煙の成分に関する調査|厚生労働省
ガス相と粒子相、それぞれに含まれるおもな有害物質は、以下のとおりです。
ガス相に含まれるもの | ● 一酸化炭素 ● アンモニア |
粒子相に含まれるもの | ● 多環芳香族炭化水素 ● ダイオキシン類 ● 金属 |
ガス相と粒子相、 両方に含まれるもの |
● ニコチン ● アルデヒド類 ● ニトロソアミン類 ● 活性酸素 |
つまり、たばこの3大有害物質である「ニコチン」「一酸化炭素」「タール(ニコチンを除く粒子状物質の総称)」による健康被害を予防するには、ガス状成分と粒子状成分の両方にアプローチする必要があります。
なお、紙巻きたばこ1本当たりの3大有害物質の発生量は、以下のとおりです。
成分 | 主流煙 | 副流煙 |
ニコチン | 0.46mg | 1.27mg |
一酸化炭素 | 31.4mg | 148mg |
タール | 10.2mg | 34.5mg |
参考:吸わない勇気がタバコの害から身を守ります|島根県
空気清浄機のなかには、たばこの煙に含まれる粒子相の除去について一定の効果が期待できるものもありますが、ガス相を完全に除去できる機種はほとんどありません。
喫煙室用に設計された空気清浄機でない場合は、たばこの煙による健康被害を防ぐことは困難であると考えてよいでしょう
また、空気清浄機を使用する際には、喫煙場所の換気方法にも留意する必要があります。空気清浄機を使用することで、捕集しきれなかったガス状成分を周囲にまき散らしてしまうおそれがあるからです。
たばこの煙対策には、喫煙ブースの導入がおすすめ
一般的な空気清浄機では、たばこの煙や粒子をすべて除去することは困難です。そのため、健康被害の原因となる有害物質を取り除き、望まない受動喫煙を防ぐには、別の対策を検討する必要があります。
喫煙ブースとは、オフィスや店舗などの施設の一部に設置できる、省スペースな喫煙専用室です。
喫煙ブースの特徴はその吸引力の強さにあり、たばこの煙やにおいが外に漏れることはほとんどありません。喫煙者が排出するたばこの煙が部屋に充満することを予防し、オフィスや店舗での分煙を徹底できます。
喫煙者と非喫煙者の両者が快適に過ごせる環境を実現するために、空気清浄機と併せて喫煙ブースの導入を検討してもよいでしょう。
喫煙ブースの設置は、クリーンエア・スカンジナビアにお任せください
「ガス相(気体)」と「粒子相(細かい粒子)」で構成された有害物質を多く含むたばこの煙対策には、空気清浄機と併せて喫煙ブースを導入するのがおすすめです。
クリーンエア・スカンジナビアの喫煙ブース(分煙キャビン)では、捕集が困難とされるたばこ粒子をほぼ100%捕集できます。厚生労働省の環境基準では、喫煙室内の粉塵量は0.15mg/m3 以下と定められていますが、クリーンエア・スカンジナビアの分煙キャビンの浄化能力は、これを大きく上回ることが国内の第三者研究機構により確認されています。
また、たばこの煙固有のガス状成分についても、独自に開発したガスフィルターにより、ほぼ100%除去することが可能です。
分煙キャビンは100V電源があればどこにでも設置でき、喫煙室を設置するために新たに部屋を用意する必要はありません。大がかりな設営工事も不要で、時間的・金銭的なコストを削減できます。
導入後は、当社専門スタッフが定期メンテナンスを実施するため、保守・点検などの手間もほとんどかかりません。
「オフィスでの有効な分煙対策がわからない」「非喫煙者から、たばこの煙やにおいに対する不満の声が上がっている」といったお悩みをお持ちの企業担当者の方は、ぜひ一度クリーンエア・スカンジナビアにご相談ください。各企業様のニーズに合った製品・サービスをご提案します。
まとめ
たばこの煙には、200種類以上の有害な化学物質が含まれ、そのうちの約70種類が発がん性のある物質とされています。この煙は、おもに「ガス相(気体)」と「粒子相(細かい粒子)」で構成されていますが、一般的な空気清浄機では、これらを完全に除去することが困難です。
クリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機(エアクリーナー)では、従来の分煙技術では困難だった、たばこの煙固有のガス相(ガス状成分)をほぼ100%除去することが可能です。
さらに、喫煙ブース(分煙キャビン)を導入すれば、店舗や事業所の分煙を徹底し、喫煙者と非喫煙者、両者が気持ち良く過ごせる空気環境を実現できます。
従業員の望まない受動喫煙を予防することは、企業の責務です。事業所内の分煙対策にお困りの企業担当者様は、ぜひクリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機(エアクリーナー)、喫煙ブース(分煙キャビン)をご検討ください。