空気中の活性ウイルス捕集に関する研究報告

研究結果報告

空気中の浮遊ウイルスはクリーンエア・スカンジナビアの
空気清浄機によって10分間で95%以上除去可能

仙台医療センターとクリーンエア・スカンジナビア株式会社の共同研究結果報告

独立行政法人国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター(宮城県)は、クリーンエア・スカンジナビア株式会社(東京都)と共同で研究を行いました。安全な試験環境において、ネブライザー(エアロゾル発⽣器)を⽤いて、コロナウイルスの原因ウイルスであるSARS-CoV-2とほぼ同じ粒⼦径の活性インフルエンザウイルスを室内空気中に放出しました。クリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機を使用した場合と使用しない場合の空気質を経時的に評価しました。空気清浄機のフィルターについても2種類用い、それぞれテストしました。その結果、クリーンエア・スカンジナビアの空気清浄機を使用した場合、10分間で95%以上のウイルス粒子が除去されたことが分かりました。

研究の背景

この研究は、クリーンエア・スカンジナビア株式会社と独立行政法人仙台医療センター臨床研究部ウイルス研究センターが共同で実施しました。空気清浄機が空気中のウイルス粒子をどれだけ早く除去できるかを調査することを目的とした研究です。

結果

  • ● ISO 45 H(欧州規格EN1822におけるH14グレード、HEPA14と同等)とISO 15 E(欧州規格EN1822におけるE11、EPA11と同等)の両方のフィルターを搭載した可動式空気清浄機「QleanAir FS 30」を使用した場合、25㎥の研究室内から空気中のウイルス粒子の95%以上を、わずか10分で除去できることがわかりました。これはドイツの技術者団体VDIが定める要件(30㎥の室内において30分以内に90%を除去する)をはるかに上回っています。なお、空気清浄機を使用しない場合のウイルス粒子の減少率はわずか16.9%でした。
  • ● さらに20分後、ISO 15 Eフィルター搭載機は 99.93%除去し、ISO 45 Hフィルター搭載機は 99.86%除去しました。空気清浄機を使用しない場合 ウイルス粒子の減少率は34.2%にとどまりました。
  • ● さらに30分後、ISO 15 Eフィルター搭載機では99.996%まで除去し、ISO 45 Hフィルター搭載機は、99.993%除去しました。空気清浄機を使用しない場合、30分後の減少率は57.2%にとどまりました。
  • ● この研究では、ISO 45 HとISO 15 Eフィルターの違いも比較しました。その結果、どちらのフィルター搭載であっても高い効果を発揮することがわかりました。ISO 15 E フィルターを搭載した機体の方がISO 45 H搭載機よりも室内空気の浄化が早かったのは、前者のより高い処理風量を反映したものです。

試験方法

COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2ウイルスに汚染された室内環境を模擬した。

  • ● 25㎥の密閉型実験ブースで実施した。
  • ● エアロゾル発生器として知られるネブライザーを使用して、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2とほぼ同じ粒径の活性インフルエンザウイルスを室内空気中に放出した。
  • ● 電動サーキュレーターを使用してエアロゾルを室内に拡散させた。
  • ● ISO 45 HとISO 15 Eの2種類のフィルターを搭載した空気清浄機「QleanAir FS 30」を設置し、それぞれ最大出力で運転した。
  • ● その後、以下のA)、B)、C)の3種類の設定において、それぞれ空気浄化開始から10分、20分、30分の時点で、ブース内の浮遊粒子と活性ウイルスの濃度の減少を測定した。
  • ● 結果は、3回のテストの平均値を示している。

高い効率、低い騒音、省スペースを実現した「QleanAir FS 30」は、処理風量が最大毎時960㎥、大きさ545 × 1225 × 455 mm、騒音レベルはわずか19~45 dB(A) と、非常にレベルの高い製品です。

フィルターについて

ISO 45 Hフィルターは、MPPS(最大透過粒子径、Most Penetrating Particle Sizeの略)粒子を99.995%以上捕集し、ISO 15 EフィルターはMPPS粒子を95%以上捕集することができます。